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古くは東海道の宿場町・茶屋街として栄えた愛知県名古屋市の有松・鳴海地区で、江戸時代よりつくられている「有松鳴海絞り」。布を絞って(くくって)染める絞り技法により描き出される独特な文様には、手仕事ならではの繊細さと美しさがあります。絞り染めは、布のくくり方、縫い方、ヒダの取り方などにより多彩な模様を表現することが出来、有松鳴海絞りには約100種類もの絞り技法がありましたが、現在残る絞りの種類は70種類ほどと言われています。
1繊細で美しい多彩な柄表現
2手仕事の優しさを身にまとう喜び
3絞りにより生まれる独特な生地の凹凸感
4シワが気になりにくい
<Index>
名古屋駅から名鉄名古屋本線で約20分の場所に、有松はあります。名古屋のベッドタウンでもあり、現代的な街の一角に突如、江戸時代の商家の街並みを見ることができます。当時の面影をそのまま残す街並みは、2016年に「重要伝統的建造物群保存地区」、令和元年には、有松地区の文化と伝統を語るストーリーが「日本遺産」に認定されました。有松の町は、東海道の鳴海宿と池鯉鮒(知立)宿の間に、間の宿(あいのしゅく)として1608年(慶長13年)に作られました町で、耕地が少なく農業で生計を立てるまでにはいたらなかったため、副業として絞り染めの手ぬぐいがつくられたのがはじまりといわれています。
また、江戸時代の街並みがそのまま残ったのは、米軍の捕虜収容所が近くにあったため、戦火を逃れられたこと、そして戦後すぐにこの街並みを保全するための運動が行われたことがあげられます。たくさんの人の想いと努力によって残された有松の町の景観は、私たちに日本の昔の美しさを堪能させてくれる奇跡の場所です。
1608年(慶長13年)に知多阿久比町より竹田庄九郎をはじめとする8名がこの地に移り住みました。耕地が少なく、農業だけで生計を立てるのが難しかった為、何か特産品を作らなくてはと考えていました。そんな折、名古屋城築城の参集してきた人々の中に、九州豊後(大分)の者が珍しい柄の手ぬぐいを持参していることに目を留めた竹田庄九郎が、そこからヒントを得て新しい絞り技法を生み出しました。これが有松鳴海絞りのはじまりと言われています。竹田庄九郎の出身である知多は当時国内有数の木綿の産地でもあり、知多木綿に絞りを施し染めた手ぬぐいなどを軒先に吊るして、東海道を往来する旅人に販売しました。当時では大変斬新なデザインの有松鳴海絞りは、おしゃれなお土産品として人気を博し、東海道の名産品にまでなりました。また、尾張藩が藩の特産品として保護し、有松以外の土地での製造卸業を禁じて、絞り生産の独占権を与えたことなど、尾張藩の庇護により、有松鳴海絞りは産業として発展していきました。
竹田庄九郎 肖像画
登録有形文化財 竹田邸
有松絞開祖 竹田庄九郎の碑
広重『東海道五拾三次 鳴海・〔名物有松絞〕』 (国立国会図書館デジタルコレクション)
江戸時代初期は、その多くが藍染でしたが、17世紀後半に庶民に浴衣が一般的に用いられるようになると、有松鳴海絞りの技術も発達していき、従来の藍染に加え、紅染め・紫染めなど多彩な色、そしてデザインが花開きました。 往来の多い東海道沿いに位置する有松は、参勤交代やお伊勢参りで行き来する人々で栄え、その様子は、北斎や広重の浮世絵にも描かれています。
また、東海道を行き伊勢を目指す珍道中を描いた十返舎一九の滑稽本「東海道中膝栗毛」の中で、主人公の弥次さんは、有松鳴海絞りの素晴らしさに魅せられて、手ぬぐいを購入しています。その際、以下のような歌を詠みました。
ほしいもの 有松染めよ 人の身のあぶら絞りし 金にかえても
絞り染めは、布のくくり方、縫い方、ヒダの取り方などにより多彩な模様を表現することが出来ます。この「くくり」の種類は100種を超えるとも言われており、現在は70種類ほどが技術として伝承されています。この多様な柄表現は、有松鳴海絞りの魅力の1つです。
代表的な絞り模様
三浦絞り
手蜘蛛絞り
巻き上げ絞り
鹿の子絞り
手筋絞り
桶絞り
縫い絞り
雪花絞り
竜巻絞り
Topics:絞りの歴史
絞り染めは、古来より世界各地で行われていました。奈良時代には、中国より高度な染色技術が伝わり、正倉院には纐纈(こうけち・絞り染め)、夾纈(きょうけち・板締め染め)、蝋纈(ろうけち・ろうけつ染め)=天平の三纈(てんぴょうのさんけち)と言われる技術を用いた染織品が保存されています。1992年には、第1回国際絞り会議が名古屋で行われ、20か国が参加。絞り文化を持続可能に残すべき文化として、世界的な活動が行われています。
有松鳴海絞りは分業制。型紙を作る「型彫り」、布に下絵を写す「絵刷り」、布を糸で絞る「くくり」、さらに「染め」「糸抜き」など専門技術をもつ職人から職人へと一枚の布が受け渡されて一つの商品として完成します。絞りの柔らかで繊細な美しさを生み出す有松鳴海絞り浴衣の工程をご紹介します。
これまでの長い歴史で積み上げられてきた意匠をもとに図案を書きます。さらにその図案に合った絞りの技法を選びデザインを起こしていきます。
<職人の技>
選ぶその絞りがその図案で生きるか、表現可能かを想定してデザインを書き起こしていきます。
図案の上に型紙を置き、図案に沿ってハト目抜き(鉄製の穴をあける道具)を用いながら2~3mmほどの小穴をあけていきます。精密で正確な彫りの技術が求められます。
絞り模様の元である型彫。ちなみに、振袖では平均25万粒、絞り浴衣では平均2万粒の絞りで模様を作っています。
型彫りされた型紙を生地の上に置き、青花(水洗いすると消える液)を刷り込み、生地に、どこで糸を括り、絞るかの目印を記していきます。
絵刷りされた箇所に従って絞り加工を施していきます。多彩な柄を生み出す「絞り(くくり)」は、一人一芸といわれるほど、特化した技術を職人がもっています。大きくは「くくる」「縫う」「たたむ」。この組み合わせで柄表現をしていきます。
くくりの技法は、糸だけで括るもの、針で縫って絞るもの、巻き上げ台を使うものなどさまざま。緻密さと良い塩梅の強さが求められる、根気のいる手仕事です。
絞りの工程は大きく分けて3つ
くくる
縫う
たたむ
有松さんちでは、くくりの工程のみ海外(カンボジア)で行われるものもあります。日本ではくくりの後継者がしだいに少なくなっており、有松鳴海絞りの技術を廃れさせないよう、日本の職人たちが海外にその技術を伝授しています。年間生産反数の70%は海外でくくりをしています。くくりをされ、日本に戻ってきた反物は、図案と照らし合わせ、絞りも漏れはないか丁寧にチェックされ、次の染めの工程にはいります。
絞り加工が終わると染めの工程に移ります。下絵を施した青花を落とした後、丁寧に染めていきます。染めムラや括り糸が解けないよう細心の注意が必要です。また、多色のデザインのものは浸け染めではなく、生地に直接染料を流し込んで染める「流し染め」をします。
実は難しいのが、見本通りの染料をつくること。約20種類の染料を何度も何度も少しづつ調合して納得のいく色を出します。また濡れた反物はかなりの重さになるため、技術力に加え、体力も必要になります。
染め上がった布を水で数回洗います。脱水機で脱水した後、天日で干します。
絞っていた糸を解いていきます。染料が入り込まないよう、かなり固く糸留めをしているため、糸解きをする際、布が破損しないよう、細心の注意を払います。絞りの種類により糸の解き方も変わります。ひとつひとつ糸を抜いていくと、くくられている部分は白く残り、ここで初めて絵柄が姿を現します。
手で引っ張って外れる絞りもあれば、大きなピンセット(魚の骨をとるような大きなもの)を使ったりと様々。それぞれの技法に適したやり方で糸を抜いていきます。
糸解きをした後、キズ・染めムラの有無を詳細に点検し、「湯のし」を行います。蒸気を当てながら縮んだ布を広げるように引っ張り、反物の巾を整えていきます。
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