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シックな更紗紋様の染め九寸名古屋帯です。

＜素材＞
長浜つむぎという滋賀県の長浜地方で織られている生地を使用しています。緯（よこ）糸に紬糸を使用することで、くたっとせず張りのある素材感です。その生地に、摺り友禅という技法で型を20 枚使用して染め上げました。
摺り友禅とは、板場と呼ばれる６メートルほどの長板に白生地を歪みなく張り、１枚80cm ほどの型紙を生地の上に重ね、その上から刷毛で染料を刷り込んでく染色技法です。染料の濃度で濃淡を表現する一般的な友禅とは異なり、摺り友禅は摺り込みの回数によって濃度を変化させていきます。多いもので４～５回同じ色を摺り込むことも。この工程が色数ごとにあり、型枚数が多いほど根気と手間のいる作業になります。絶妙な職人技が光る技法により、繊細な描画と色のぼかしが表現されています。

＜デザイン＞
波状に無地部分と柄部分を分けることで、すっきりとした大人の着こなしになります。更紗のデザインも繊細さと大胆さが混在するように、メインとなる花の部分と、横からのシルエットをバランスよく入れ込みました。長浜つむぎのさらりとした生地に染め上げることで、こなれた印象の本格派の帯に仕上がりました。カジュアルな帯ながら適度な重厚感もあり、シンプルな着物へのアクセント使いがおすすめです。盛夏以外の春・秋・冬3シーズンでご使用ください。

※表示の販売価格は、「帯のお仕立て代」・「帯芯代」 込みの価格となっております。