多くのクリーニング店の場合のように、ソープ(ドライ用洗剤)や水分などを添加した石油系溶剤で丸洗いする洗い方は、デリケートな正絹着物の場合、縮みや色移り、ソープ分の残留などが心配されます。
当社の「京洗い」では、熟練の職人が着物1枚1枚を見て、まず汚れている部分や、衿・袖口・裾などの汚れやすい部分を丁寧に専用のブラシを用いて予洗いを施します。その後、洗浄マシーンで添加物を抑えたキレイな石油系溶剤ですすぎ洗いを行うことで、着物全体の汚れを落とし、余分な残留物も残りにくくなります。
ソープと溶剤を使い分け、手作業で汚れを優しく洗い落としてから、洗浄マシーンでしっかりゆすぎ、脱水機にかけてから乾燥室で乾かします。乾燥の後、プレス仕上げとなりますが、生地を傷めないために、プレスするのではなく、蒸気と熱で仕上げます。なんと2kgもある業務用アイロンを、常に2、3mmほど浮かせた状態で作業します。
想像以上に丁寧に「人の手」で仕上げられている「京洗い」。デリケートな着物ならではの気遣いが随所に施されています。
やまとでは、洗いだけではなく、プレス加工までしっかりと行うため、人気のメニューとなっております。