さんち大辞典 [ お ]
近江ちぢみ

OMI CHIJIMI
滋賀県 近江(湖東地域)

糸

近江ちぢみとは

伝統技法が生む、
涼やかな麻素材の夏きもの

近江ちぢみは、滋賀県湖東地域(近江)に伝わる、日本を代表する麻織物のひとつで、天然素材ならではの味わいが魅力です。縮独特のシボと呼ばれる凹凸は、肌離れの良さと高い通気性を生み、蒸し暑い日本の夏を快適に過ごせる夏きものです。

近江ちぢみ

近江ちぢみは、滋賀県湖東地域(近江)に伝わる、日本を代表する麻織物のひとつで、天然素材ならではの味わいが魅力です。縮独特のシボと呼ばれる凹凸は、肌離れの良さと高い通気性を生み、蒸し暑い日本の夏を快適に過ごせる夏きものです。

近江ちぢみの魅力

  • シボ(凹凸)による「さらり」とした風合いと「高い清涼感」

  • 汗を吸っても乾きやすい「天然素材」で、さらさらとした味わいがあります

  • ご自宅でも洗えて、汗ばむ季節のご着用でも安心です

近江ちぢみ スタイル1 博近江ちぢみ多織 スタイル2 近江ちぢみ スタイル3近江ちぢみ スタイル4

さんちの風土

滋賀県 湖東地域

さんち|滋賀県 湖東地域

琵琶湖の豊かな水に恵まれ
交通の要所に位置する近江さんち

 日本最大の湖「琵琶湖」は、滋賀県の面積の1/6を占めており、その東岸にある湖東地域(東近江市、愛知郡愛荘町、犬上郡多賀町、近江八幡市、彦根市など)で近江ちぢみはつくられています。琵琶湖の湖面からの湿潤な空気と、鈴鹿山系から流れる愛知川の美しい水による多湿な内陸性の気候は、乾燥すると切れやすい麻の製織・加工に適しており、湖東地域は麻織物のさんちとして大きく発展してきました。
 また、近江の麻織物が全国に広まった背景には、交通の要所であった地理的条件も挙げられます。近江には、江戸と京都を結ぶ街道「中山道」が通っており、織物の運搬や、「三方よし」で知られる近江商人の往来に重要な役割を果たしました。

湖東地域

ちょっとブレイク♪

琵琶湖・滋賀にまつわる[豆知識]

・400万年の歴史。
誕生当初は「三重県」にあった!?

琵琶湖は、約400万年の歴史をもつ、世界でも数少ない「古代湖」。誕生当初は現在の三重県伊賀市付近にありましたが、長い年月をかけて、北へ北へと地殻変動とともに移動し、今の位置に落ち着いたといわれます。

・かつては「ワニ」や「ゾウ」がいた!?

数百万年前の琵琶湖周辺には、ワニやゾウが生息していたといわれます。実際にワニの頭蓋骨や、ゾウの足跡の化石が発見されています。

・琵琶湖は「急がば回れ」のルーツ!?

「急がば回れ」という諺は、琵琶湖を横断する「矢橋の渡し」に由来すると言われます。船で湖を渡ることは、比叡おろしの強風で危険が多く、時間はかかるが瀬田の唐橋を渡る陸路の方が安全であることより、「近道をして危険な目にあうより、遠回りでも確実な道を行け」という教訓から生まれた諺が「急がば回れ」です。

・滋賀の名物
「飛び出し坊や(とび太くん)」

滋賀県の名物としても知られる「飛び出し坊や」。車の普及で事故が増え続けたため「こどもの交通安全」への願いを込めて、1973年に東近江市で誕生したと言われます。今では滋賀県の人口とほぼ同じ約140万体が存在するといわれます。

とび太くん
(左)滋賀の名物「飛び出し坊や(とび太くん)」
(右)伝統産業会館前には近江上布を纏ったものも

さんちの歴史

約600年の歴史。
古くは「室町時代」に遡ります

 近江の麻織物、最古の記録は室町時代に遡ります。1449年に近江国高島郡と越前国敦賀の神官が京都吉田家への土産として「高宮五端」を持参したと、鈴木氏の日記に記されています。1516年には、京極高清が「細美五端」を足利幕府へ、1592年には多賀大社の神職が朝鮮出兵への陣中見舞いとして豊臣秀吉に「帷子五端」を送ったことが記録されています。室町時代には、近江で産業としての生産がはじまっていたことが伺えます。

彦根藩の庇護と近江商人により
名声は全国へ

 江戸時代になると、近江の麻製品は、農業の副業として彦根藩の庇護のもと、安定した地場産業として栄えていきました。また、中山道の宿場町であった「高宮宿(現在の滋賀県彦根市)」が流通の要所であったこともあり、近江の麻は、越後縮や奈良晒と並ぶ高級麻布「高宮布」として並び称され、将軍家への献上品にもなりました。この「高宮布」は、現在の「近江上布」として時代を超えて受け継がれています。また、「三方よし」でも知られる近江商人は、近江の麻を全国に流通されるだけではなく、東北地方から苧麻を持ち帰ったり、織物に関する他さんちの情報を伝えたりして、近江の麻の発展に大きな影響を与えました。染めの技術が発達したのもこの頃といわれ、1700年代後半には「板締め」や「櫛押捺染」などの技法も開発されました。このように、近江さんちと近江商人は相互に関連し合い、地域経済や織物の発展に影響を与える重要な関係性を持っていたと言われます。
 また、近江ちぢみの特徴である「シボ(凹凸)」が誕生したのも、江戸時代中期(1700年代前後)とされています。元禄年間の記録には、仕上げ工程で布を揉み、シボを出す技法が記載されていることより、江戸時代には現在の独特のシボを生み出す独自の技術が存在していたことが伺えます。

天然素材「麻」について

麻には様々な種類があります

 麻には、リネン(亜麻)、ラミー(苧麻)、ヘンプ(大麻)、ジュート(黄麻)、マニラ麻(アバカ)、サイザル麻(ヘネケン)など、様々な種類がありますが、共通した特徴としては、「快適な清涼感」=通気性が良く、繊維に空洞があるため吸水・発散性に優れ、汗をかいてもベタつかない、が第一に挙げられます。
 日本では「リネン(亜麻)」と「ラミー(苧麻)」の2種類のみが家庭用品品質表示法で「麻」と表記することを認められています。近江ちぢみはラミーを使います。

リネン(亜麻)
リネン(亜麻)
ラミー(苧麻)
ラミー(苧麻)
ヘンプ(大麻)
ヘンプ(大麻)

麻素材の特徴

麻素材
  • 吸水発散が大きい

    皮膚から汗をすばやく吸い取り、表面から発散させます。

  • 通気性が大きい

    皮膚呼吸を妨げないように、温度調節機能を持っています。

  • 優雅な個性ある風合い

    優雅な光沢と、しっとりした上品な個性ある風合いは、天然繊維・ラミー、リネンが持つ優れた感触です。ファッション素材として幅広い分野で爽やかな表情を見せてくれます。

  • 清潔で衛生的

    洗濯で汚れが落ちやすいので、肌着、ハンカチ、ナプキン、テーブルクロス、シーツなど、清潔さが要求される際に麻の特性が発揮されます。

近江ちぢみの素材の特徴|
[Ramie]ラミー(苧麻ちょま/からむし)

 近江ちぢみの原料は、ラミー(苧麻)です。原草となる苧麻(からむし とも呼ばれます)は、多年生の植物で高温多湿を好みます。寒さに弱く霜が降りると枯れることがありますが、翌春には新しい芽が出てきます。
 天然繊維では「強く、ハリ、コシがある」のが特徴で、色が白く絹のような光沢があります。一方で、ラミー糸は毛羽立ちが多く、絡まりやすくて切れやすいといった性質もあるため、織る際には、予め糊付け加工をして織り上げます。
 また、今現在では、日本国内ではほとんど苧麻の栽培はされておらず、中国の湖南省や四川省、江西省など、長江流域の温暖湿潤な地域をはじめ、ブラジル、フィリピン、インドネシア等で栽培されています。特に、湖南省は中国の苧麻生産の約60%を占める最大のさんちであり、「世界のラミーの都」とも称されています。尚、中国国内でも経済成長と共に麻の生産に従事する方も減少しており、課題を抱えています。

湖南省

<ラミー(苧麻)の特徴>

シャリ感があり
強い繊維

涼感があり
コシがある

優れた水分の
吸収・発散性

白く絹のような
光沢

その他の代表的な「麻」

<Linen/リネン>

 リネンの原料はフラックスという植物で、フランスのノルマンディ地方や、ベルギー、オランダなどヨーロッパを中心に栽培され、紡績は主に中国で行われています。寒冷の土地でしか生育せず、日本では札幌以北で育てることができます。リネンはソフトでしなやかな風合いで、ラミーに比べると毛羽立ちが少ないのが特徴です。そのため、キッチン、バス、ベッドまわりの衛生用品に用いられることが多いです。

しなやかで綿に
近い風合い

涼感があり
ソフトで爽やか

優れた水分の
吸収・発散性

汚れが落ちやすく
毛羽立ちが少ない

近江ちぢみができるまで

糸染め

染料の準備

 図案・デザインに基づき、思った通りの色で糸が染め上がるよう微調整を繰り返し、染料をつくっていきます。現在は、コンピューターカラーキッチンと呼ばれるシステムにより、最適な染料の配合比率計算(レシピ)やデータ管理、調合が正確かつスピーディーにできるようになりました。

染料1
染料2
染料3

「かせ染め」と「チーズ染色」

 糸染めの工程では、糸を2種類の染法で染め上げます。

かせ染め

<かせ染め>

 かせ染めは、糸を「かせ」と呼ばれる束状にして染め上げる技法です。手間はかかりますが、束全体に染液が行き渡るため、ムラなく均一に糸が染まります。また、染めに際し、糸を強く引っ張ったり圧縮したりしないため、繊維の自然なちぢれや膨らみが残り、ふんわりとした仕上がりになることも特徴の一つです。

チーズ染色

<チーズ染色>

 糸を穴の空いたボビンにやわらかく巻きつけた、「チーズ」と呼ばれる状態のまま、染色機械に入れて染めます。かせ染めに比べて手間は少なく効率的ですが、ムラなく染めるには、熟練の技を要します。効率的であることより、アパレルでは糸染めの主流となっています。

織り

糸の準備

<経(たて)糸|天然成分由来・非水溶性の「こんにゃく糊」の糊付け>

糊付け

 近江ちぢみで使用する「ラミー糸」は、毛羽立ちが多く、糸が切れやすいため、織り工程の前に予め、糸に天然成分由来の「こんにゃく糊」をつけてから織り上げます。一般的には「米糊」や「普通糊」が使用されることが多いのですが、水溶性なので、洗っているとせっかくのシボが取れやすい傾向にあります。そこで、近江ちぢみでは、非水溶性の天然のこんにゃく糊を用いています。それにより、通常の糊付け糸に比べても、シャリ感が増し、光沢のある上品な織物に仕上がるといった利点があります。食用のこんにゃく芋を使用しているので、安全で環境に優しい素材です。

<緯(よこ)糸|シボを生む強撚糸>

 撚糸とは、原糸に必要な回数の撚りをかける工程です。糸は撚りをかけることで強度が増し、収縮力が生まれます。近江ちぢみでは主に「緯(よこ)糸」に強い撚りをかけます。この強撚糸を折り込み、後の仕上げ工程で揉むことで、近江ちぢみ特有の「シボ(凹凸)」が生まれます。

織りの準備

<湿度管理された環境での糸巻き>

 染め上がって、糊付けされた経糸を、織りやすいように「管」に巻き直して整理します。この工程は、次の整経・織りの工程をスムーズに行うため重要なものです。近江ちぢみで使用するラミー糸(苧麻)は、糊付けしていても多少の毛羽が立っていて、乾燥すると切れやすい特性があるため、糸を扱う工場では、徹底された湿度管理の下、各工程が行われます。

「管」に巻き直します
「管」に巻き直します
巻き直された「管」
巻き直された「管」
作業場の湿度は、約60%〜80%に保ちます
作業場の湿度は、約60%〜80%に保ちます

<整経>

 織物の土台となる「経糸」を、設計図通りに本数・長さ・張力を揃えて整えます。この整経は、織り上がる布の品質や柄の正確さを左右する重要な準備作業です。「管」に巻かれた糸を、設計図通りに順番に「屏風」とよばれる棚に1つづつ配置し、多数の糸を同時に引き出して、均一なテンションを保ちながら揃えます。張力がバラバラだと、織った際に布が歪む原因となり、熟練の技を要します。その後、「太鼓」とよばれる太い芯に経糸を巻き取り、織機にセットするための「ビーム」に経糸を巻いていきます。

「管」を設計図通りに一つづつ「屏風」に設置し、糸を引き出し、揃えます。
「管」を設計図通りに一つづつ「屏風」に設置し、糸を引き出し、揃えます。
屏風から引き出した経糸を、均一なテンションを保ちながら太鼓に巻き取ります
屏風から引き出した経糸を、均一なテンションを保ちながら太鼓に巻き取ります
太鼓に巻き取られた経糸は、織機にセットするため、「ビーム」に巻いていきます。
太鼓に巻き取られた経糸は、織機にセットするため、「ビーム」に巻いていきます。

織り

<製織>

 近江ちぢみは、「レピア織機」と呼ばれる織機で、広幅で織っていきます。ラミー糸の特性上、高速で織り上げるのは難しく、他の自動織機と比べると織り上がりまでの時間がかかります。また、途中で経糸が切れてしまうこともしばしばあり、その都度、人の手で経糸をつなぎ合わせる必要があります。織り上がりの製品をよく見ると、ところどころフシのような点があることもありますが、それは、こうして人の手でつなぎ合わせた箇所が現れているのです。それが天然素材のきものだからこその、ぬくもりを感じる味わいといえます。
 また、製織工程では、糸の管理と湿度調整に細心の注意が払われます。近江ちぢみで用いられる「ラミー糸」は、乾燥すると切れやすくなってしまう特性があるため、適切な湿度を保つことが不可欠です。さらに、後工程で生地が縮むことを想定し、仕上がり寸法から逆算した密度で織り上げることも、近江ちぢみ独自の風合いの良さにつながっています。

「レピア織機」を用い、広幅で織り上げます。
「レピア織機」を用い、広幅で織り上げます。
経糸が切れたりといったトラブルもしばしば。人の手を介しながら織り進めていきます。
経糸が切れたりといったトラブルもしばしば。人の手を介しながら織り進めていきます。
巨大な加湿器。ラミー糸はは乾燥すると切れやすいため、湿度調整に細心の注意を払います。
巨大な加湿器。ラミー糸はは乾燥すると切れやすいため、湿度調整に細心の注意を払います。
ラミー糸は、毛羽が立ちやすい特性があります。
ラミー糸は、毛羽が立ちやすい特性があります。
毛羽が擦れて取れて、綿埃のような毛羽のかたまりが出るため、日々の掃除が欠かせません。
毛羽が擦れて取れて、綿埃のような毛羽のかたまりが出るため、日々の掃除が欠かせません。
織り上がりの段階では、まだ近江ちぢみならではのシボ(凹凸)はありません。
織り上がりの段階では、まだ近江ちぢみならではのシボ(凹凸)はありません。

近江ちぢみ|「織り」の工程紹介動画

仕上げ

「毛焼き」で生地表面の毛羽を取り除きます。

 近江ちぢみで用いる「ラミー糸」は、毛羽が立っているため、織り上がったら生地を「毛焼き機」に通し、布表面の毛羽をガスバーナーで両面焼いて、取り除きます。毛羽の状態によっては、複数回、生地を毛焼き機に通す場合もあります。これにより、麻特有のざらつきや、糸から出ている不要な毛羽が取り除かれ、手触りが滑らかになるとともに、生地の光沢が増し、シャリ感が引き立ちます。

「毛焼き機」
「毛焼き機」
毛焼き機に生地を通し、ガスバーナーで表面の毛羽を取り除きます。
毛焼き機に生地を通し、ガスバーナーで表面の毛羽を取り除きます。
毛羽だけを焼いて、織物自体が燃えてしまわないよう、細心の注意が必要です。
毛羽だけを焼いて、織物自体が燃えてしまわないよう、細心の注意が必要です。

近江ちぢみ独自の風合いを生む「もみ(シボ加工)」

 生地が肌にべとつかず、通気性が高まり、サラリとした肌触りが魅力の近江ちぢみの風合いは、この「シボ加工」によって生まれます。近江ちぢみの場合は、毛焼きが完了した生地を一度洗い、半濡らしの状態で生地をロープ状にし、洗濯板のような凹凸のある板(シボ取り板)の上で手揉みし、職人の感覚でシボを形成していく手法が伝統的に知られていますが、近年では、この加工は機械化も進んで来ており、効率化が図られています。このシボができる基本的な原理は、緯糸に強撚糸を使用していることと、織り上がった生地を揉みほぐすことで、強撚糸が元の状態に戻ろうとする力が働き、生地が縮んで凹凸が生まれるといった特性にあります。
 また、近江ちぢみと並び称される小千谷縮では、このシボの出し方に違いがあります。小千谷縮の場合は、近江ちぢみと異なり、「湯もみ・棒絞り」といって、湯の中で反物を揉んだ後、反物を絞り上げてシボをつけるといった特徴があります。

「シボ取り板」
「シボ取り板」
職人の感覚で、板の上で手揉みしていきます
職人の感覚で、板の上で手揉みしていきます
時折、広げてシワのつき方や表情を見ながら、揉み込んでいきます
時折、広げてシワのつき方や表情を見ながら、揉み込んでいきます

「水洗い」で生地についた
不純物を取り除きます。

 生地を織る際についた織機の油やシリコン、糊などの不純物を水洗いで取り除きます。不純物が残ったままでは、風合いの揃った良い生地には仕上がりません。なお、シボを生み出す「こんにゃく糊」は、非水溶性のため、そのまま残るので、風合いを損なうことはありません。水洗いには、大量の水を使用しますが、鈴鹿山系の豊かで綺麗な水にも恵まれている近江さんちは、近江ちぢみの生産に適した場所でもあります。

手間がかかりますが、シボの形状を美しく保つために、人の力で手洗いしています。
手間がかかりますが、シボの形状を美しく保つために、人の力で手洗いしています。

「竿干し」でゆっくり乾燥させることで収縮率が安定します

 水洗いした生地を脱水機で絞り、竹竿が並んでいる乾燥室に一反づつ干します。干した後で、蒸気を乾燥室に入れ、室温を約45℃にしてファンで風を送りながら一晩かけてゆっくりと乾燥させます。自然乾燥なので、生地が縦横に無理なく縮まります。この時にシワがしっかりと固着され、洗濯時の収縮率の安定性が向上します。

<Q.よくある質問|家で洗ったら縮みますか?>

 合繊素材とは異なり、近江ちぢみは全て天然素材であるからこそ、縮むことはありますが、この竿干しをはじめとした最終加工で、洗濯時の収縮率は平均約1%〜1.5%、最大でも約3%程度に留められていますので、安心してお召しいただけ、ご着用後もご自宅の洗濯機で洗っていただけます。

竿干し

<Q.よくある質問|家で洗ったら縮みますか?>

 合繊素材とは異なり、近江ちぢみは全て天然素材であるからこそ、縮むことはありますが、この竿干しをはじめとした最終加工で、洗濯時の収縮率は平均約1%〜1.5%、最大でも約3%程度に留められていますので、安心してお召しいただけ、ご着用後もご自宅の洗濯機で洗っていただけます。

「糊つけ〜幅出し」で
最後の仕上げをします

 「竿干し」で乾燥した生地は、糊や柔軟剤、製品によってはUVカット剤や形状安定剤など、指定された最終の風合いに合わせて付加するために、専用の大きな機械にかけます。薬剤を浸した槽に生地をつけ、ゴムローラーで均一に絞り、蒸気とガスバーナーで100℃まで温度を上げて、ゆっくり時間をかけて乾燥させます。

 最後に、生地の両端をクリップで固定して、「テンター」と言われる「幅出し機」で高温の熱風で加熱・乾燥させながら、生地の幅を規定の寸法に整え、仕上げます。その際に、シボの形状がきれいになるように、近江ちぢみの表情を確認しながら、ゆっくりと慎重に幅を広げていきます。また、近江ちぢみの場合、1回のみで急激に幅を広げると、生地に負担がかかりすぎ、製品になったあと、収縮率が不安定になったり、シボの形状が不均一になったりするため、手間はかかりますが、2度、テンターで幅出しを行って仕上げています。

糊つけ〜乾燥専用の機械。生地を過度に縦方向にひっぱらない特殊な乾燥機を使用しています。
糊つけ〜乾燥専用の機械。生地を過度に縦方向にひっぱらない特殊な乾燥機を使用しています。
「テンター(幅出し機)」で、生地の幅を整え、仕上げていきます。
「テンター(幅出し機)」で、生地の幅を整え、仕上げていきます。
高温の熱風を当て、加熱・乾燥させています。
高温の熱風を当て、加熱・乾燥させています。

近江ちぢみ|「仕上げ加工」の工程紹介動画

取材協力・資料提供|
滋賀麻工業株式会社様・有限会社伊徳織物整理工場様

近江ちぢみのお手入れ方法

ご自宅の洗濯機で洗えます

<洗濯機で洗う場合>

 軽くたたんでネットに入れ、漂白剤を含まない中性洗剤を適量使い、「手洗い・ソフトコース」などで洗って下さい。また、水温は必ず水を使用するようにしてください。お湯は縮みの原因となります。よくすすいだ後、脱水は短く弱めにします。乾燥は、ハンガーに掛け、手で形を整えながら風通しのよい日陰で干してください。

※色落ち・色移りする場合がございますので、他の衣類と一緒に洗うことはお避けください。

※また汗などを洗わずにおくと変色しやすくなります。

<手洗いの場合>

 水またはぬるま湯に浸し、やさしく押し洗いします。決してごしごしこすらないでください。

アイロンの使用は避けてください

 アイロンをかけてしまうと、近江ちぢみ独自のシボを潰してしまうため、アイロンでのプレスは避けてください。どうしても気になる場合には、アイロンを浮かせてスチームだけを当てるか、当て布をして中温で軽く押さえる程度に留めましょう。

保管の注意点

 麻は湿気を吸いやすいため、湿気の少ない、通気性の良い場所で保管しましょう。たとう紙につつんで保管すると、調湿効果が期待できます。

近江ちぢみ LINE UP

近江縮 ぼかし style01
近江縮 ぼかし style02
近江縮 縞 style01
近江縮 縞 style02

近江縮 ぼかし 夜波

79,200円(税込)

近江縮 ぼかし 夕霞の浜

79,200円(税込)