岡山工芸では、手描友禅の伝統を生かしながらも、新しい感覚の色とデザイン、染に合う素材、素材に合う柄を基本にブランドを確立し、きものの初心者から上級者まで幅広い作品を展開しています。日本で初めての手描友禅・女性伝統工芸士であり、史上初の女性友禅師「京都府伝統産業優秀技術者・京の名工」として授章された岡山武子氏をはじめ、夫婦で同時に伝統工芸士に認定された岡山耕三氏、繧繝ぼかしの達人である高橋冨士夫氏といった、手描友禅のスペシャリストである伝統工芸士が3名在籍。伝統工芸士とは、手描友禅の職人として12年以上技術の伝承と鍛錬に励み、且つ大変難しい専門知識を必要とする筆記試験と、自由創作の実技試験による技術の審査に通った者のみが得ることの出来るマイスターの証です。岡山工芸は、そのスペシャリストたちの技に憧れ、明日の伝統工芸士を夢見る人たちが集う工房です。
また、創業以来、技術を磨き続け、時代に寄り添う感性を追求してきた成果は、各種競技会での受賞という形で実を結び、毎年栄誉を重ねています。経済産業省製造産業局長賞、近畿通商産業局長賞、京都府知事賞をはじめ、これまでに100を超える受賞作品を生み出してきました。