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家族についての実話を元に綴ったエッセイ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』が大きな反響を呼び、2023年にはNHKでドラマ化。音声配信やテレビのコメンテーターなど、今や執筆だけに留まらず多方面で活躍する作家の岸田奈美さん。ゆかたを着るのは本当に久しぶり、とのことですが、着てみた感想はいかがでしょうか?
「私はパソコンを長時間やるので猫背になっちゃうことが多いんですが、ゆかたを着ると、すっと背筋が伸びるのは気持ちいいですね。自分では選ばない柄でも、実際に着てみると、想像していた印象と全く違うのも面白かったです。顔がパッと明るくなって、知らなかった新しい自分を発見した気分になりました。このゆかたは新品だから生地がパリッとしているけれど、もっと湯葉みたいにクタクタになって、体に馴染むまでいっぱい着てみたいですね」
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ゆかたにまつわる楽しい思い出話も語ってくれました。
「子供の頃は、夏祭りにいつも着ていました。ゆかたやあの金魚みたいな帯を持ってみんなで親戚の家に集まって、まずお風呂に入るんです。それで汗が引く。ご飯を食べたら着付けをしてもらって、お祭りに繰り出して…。楽しかったなぁ。」