ぬくもりと暮らす。結城真綿ショール 結城真綿ショール 01 結城真綿ショール 02 結城真綿ショール 03
きものやまと 令和七年 新作

景色の色

真綿ならではの柔らかな肌触りで優しく包み込んでくれるショール。
今年の新作は、秋冬の景色や情景を想起させる色合いで展開します。

<さんち:茨城県 結城市 - 奥順謹製->
ぬくもりと暮らす。結城真綿ショール

素材:真綿

真綿ショールは、自然素材の絹100%の真綿糸を使用。
真綿は暖かで丈夫な、蒸れにくい素材。
湯通し済みなので、肌馴染みがよく、優しいぬくもりを感じていただけます。

真綿の特性

<真綿(まわた)の特性>

1 高い吸湿性と放湿性で、蒸れにくい素材です。

2 外気を通しにくく内気を漏らさない、高い保湿性を持つ暖かい素材です。

3 糸の絡み合いが生む、丈夫な素材です。

真綿からつくられた糸でできたものをまとうと、空気の層に包まれているかのように軽く、温かみを感じます。また、保温を自然に調整する働きがあり、布団にも使われていることでも有名です。

工程:染と織

染める工程1
染める工程2

染める

原料となる真綿は、一綛(かせ)ずつ“手で”染めていきます。真綿は、生糸と比べて摩擦が多く、染まりにくい繊維の為、職人の手技で色落ちしないように時間をかけて染め上げています。
織工に最高の状態で糸を渡すために、糸に付着した蚕のサナギの殻をピンセットで一つ一つ手作業で丁寧に取り除きます。次工程の織工さんの負担を配慮した、暖かい人と人の繋がりがそこにはあります。

織る

真綿ショールは、ショール専用に広幅へと改良された「高機(たかはた)」を用い、一枚一枚、手織りで丁寧に作られています。そのため、1日に織れる枚数は3~4枚ほど。湿度によって糸の張力が変化するため、織りやすさも日によって異なります。さらに、打ち込みの力加減を見極めながら、真綿ならではのふんわりとした風合いを活かして織り上げています。

織る工程1
織る工程2
織る工程3
織る工程4

19歳から本場結城紬の織工として活躍してきた室伏さん。後継者育成の指導員を務めた経験もあり、現在は結城ショールの織りを担っています。きものとはまた異なる、真綿特有の素材の扱いに細心の注意を払いながら、打ち込みの加減を調整することで、柔らかな風合いを大切に仕上げています。

特徴

結城真綿ショールの特徴

「まとう」

まとう

洋服にも着物にも

肩にかけるだけでふんわりあったか。ずれ落ちないのがいいところです。和装は勿論、洋装にも合わせていただけます。

「育てる」

育てる

使うほどに
良くなる風合い

素材の特性上、摩擦に弱く毛羽が発生しやすいですが、使い込むほど毛羽がとれていきます。毛羽がとれると、つやが増していくような様子を楽しめます。

心地良い大判サイズ

結城真綿ショール 着姿 青
結城真綿ショール 着姿 紫

ぐるりと巻いて羽織代わりに。帯が隠れるサイズ感です。

結城真綿ショール 着姿 マフラー風 青
結城真綿ショール 着姿 マフラー風 紫

折りたたんでマフラー感覚で。
真綿の柔らかなタッチで首元がチクチクしません。

結城真綿ショール
さんち紹介

茨城県 結城市 奥順株式会社

結城真綿ショール産地

茨城県の県西部に位置する結城市。市内には今もなお蔵造りの街並みが残り、澄み渡る空と筑波山、田畑広がる光景は、どこか懐かしさを感じます。関東平野を流れる鬼怒川沿いである結城地方は、古くより肥沃な土地を生かした養蚕業が盛んでした。 結城真綿ショールの生産元である「奥順株式会社」は、1907年(明治40年)に、結城紬の企画・デザイン 及び 販売流通を請け負う「製造問屋」として創業し、以来、産地の機屋と連携しながら結城紬の発展に寄与してきました。近年では、従来の結城紬の生産に加え、ショールなどの新しい商品開発を積極的に行い、今の暮らしに溶け込むものづくりにも取り組んでいます。

奥順株式会社ホームページ 

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