作家 | 宮本由美子さんのコメント
こでまりの花言葉は「優雅・上品」。メインとなる前身頃と両袖は裾に向かって枝が垂れるようなデザインにし、流れるような柔らかな雰囲気を出しました。小手毬の魅力でもあり特徴でもある、丸い白い花の集まりが連なって愛らしく咲いている様子を表現したかったので、大きさの異なるかたまりを配置したり、つぼみを水玉模様のように描きました。またどの季節にも着ていただけるように、その雰囲気を壊さないように萩を添えました。モチーフのこでまりがリズミカルに花を付けてる様子を見ると、いつもどこか心が弾む感覚を覚えます。同じように軽やかに心弾む気持ちで着ていただけると嬉しいです。
高校の工芸科卒業後、松任いち氏に師事し、やまと加賀友禅作家育成プログラムへの参加をきっかけに、一人の作家として加賀友禅に携わっていこうと決意。やわらかで華やかな表現と構図のセンスが光る。
1982年 | 金沢市生まれ。 石川県立工業高等学校工芸科卒業後、加賀友禅作家 松任いちに師事。 |
2019年 | 落款登録。 |
師匠/松任いち