やまとのお仕立

やまとは「国内縫製」にこだわります。

 やまとのお仕立商品は、長年共に研鑽を重ねてきた国内の信頼できる加工先にて、一点一点丁寧に縫製しています。その多くが20年以上のお付き合い。中には50年以上もお付き合いを続けているお取引先様もあります。長年に渡る信頼関係で質の高い縫製を保つことで、お客様のきものライフをお手伝いいたします。

 昨今、海外での縫製技術も上がり、効率化も進んでいますが、やまとは「国内縫製」にこだわります。
それは何故か。
– わたしたちの生活圏内に、ものづくりの景色を残したいからです。

 コロナ禍に、マスクが不足した際、お取引先様である加工先に生地を送ったら1週間で上がってきました。海外でしかモノが作れなくなったらと思うとゾッとします。グローバルな世の中だからこそ、ローカルを大切にすることが必要であると私たちは考えています。
だからこそ、日本のものづくりの景色を残すべく、私たちは国内縫製にこだわります。

やまとのお仕立

 やまとのお仕立付き商品は、全体をミシンで縫い上げ、衿くけ・裾とじ・しつけの仕上げを手作業で行う「手仕上ミシン仕立」でお仕立いたします。また、ご要望に応じて、すべてを手縫いで仕上げる「手縫い仕立」「一級和裁士の特選手縫い仕立」への変更も承っております。

手仕上ミシン仕立の特徴

 専用に開発したヘラロボや和裁専用ミシン等で縫製するため、仕立て上がりはバラツキがなく均一。直線縫いの仕上がりも綺麗です。入荷から仕上げ・出荷までを30工程にも分業化し、コンピューターシステムで管理しながらお仕立します。
 また、『くけ(袖裏・衿付・身八ツ口等の部分)』『裾とじ(裾あわせ)』『しつけ』等の要所は、ベテランの和裁士の“手”により仕上げられます。
尚、縫製に使用する糸は、一般的に海外縫製の場合、白か黒の糸を使用しますが、やまとの手仕上ミシン仕立の場合、表地の色に合わせた色糸を和裁士さんが選び使用します。

手縫い仕立の特徴

 基本的に全て人が行います。将来的に、仕立て直しを予定されているお客様には、針穴が目立ちにくい手縫い仕立がおすすめです。なみ縫いの為、糸が斜めに生地目に入るので、生地も傷みにくいです。力がかかる所を細かく調整しながら縫い上げるので、仕上がりにやわらかさがあります。検反→寸法・柄出し見積→裁断→縫製→仕上げ→検品、各工程は分業で行います。裁断と仕上がり検品は、一級和裁士が行っています。

特選手縫い仕立の特徴

 厚生労働省が開催する「技能国家試験」に合格した一級和裁士の国家資格保持者の中で、お取引先様から推薦のあった方に「染め物」「織物」を2〜3点ずつお仕立いただき、やまとで審査、合格した方のみ「やまとの特選手縫い仕立て一級和裁士」として登録。尚、一級和裁士になるには、最低でも7年はかかります。やまと認定の特選和裁士は現在約160名いらっしゃいます。手縫い仕立が分業で行うのに対し、特選手縫い仕立は全ての工程を一人の一級和裁士が行います。裾ふきの出方が均一で綺麗、褄下が真っ直ぐで綺麗、振りの表地と胴裏の馴染みが綺麗など、仕上りの満足度が大変高いお仕立方法です。

<仕立仕様の違い>

手仕上ミシン仕立 手縫い仕立・特選手縫い仕立
・表地に合わせたポリエステルの色糸を使用。 ・表地に合わせた正絹の色糸を使用します。
・衿は、衿先まで真っ直ぐ仕立ます。 ・衿は衿先に向かって丸みをつけて仕立ます。
・掛衿は、地衿と一緒に身頃に付けます。 ・地衿、掛衿を別々に付けます。
(地衿は身頃、掛衿は地衿に付けます。)

手仕上ミシン仕立付商品を、手縫い仕立・特選手縫い仕立へ増額で変更することも可能です。
また、店舗では、お手持ちの反物のお仕立も承っております。

各種お仕立料金・増額料金など詳細は、お気軽にお問い合わせください。

手仕上ミシン仕立の主な工程

  手仕上ミシン仕立は、入荷から出荷まで、30にも及ぶ工程を経てお客様の手元へとお届けしています。ここでは、中でも主要な工程についてご紹介します。

1 入荷

ご注文いただいた店舗からの発注書データと共に、お客様のお品物が届きます。お品物一点一点にバーコードを発行し、作業工程状況をリアルタイムに把握します。発注書に記されたご要望・寸法などをチェックし、柄だしやご寸法等に問題が無いか確認します。

2 地詰め

反物状の生地に高温のスチームをかけ、同時にバキュームで湿気を吸い込みます。生地を縮めて織目を整えた状態で落ち着かせます。縫い目が綺麗に揃い、袋になりにくくなります。

3 裁断

ベテランの和裁士が検反・検尺後、お客様寸法に合わせ、一点一点裁断します。生地の長さや柄の配置(寸法に合わせた最良の柄合わせ)等、細心の注意を払います。

4 ヘラ付け

お客様寸法に合わせ、前身頃、後身頃、袖の順に3回に分けて、専用のコテを使ってマーキングしていきます。マークされる箇所は、約400にも及びます。従来のコテによる手ベラではなく、より正確にヘラ付けが可能な、コンピューター制御のヘラ付け専用ロボット(ヘラロボ)を導入しているお取引先様もあります。

5 縫製

パーツ(表地、裏地、袖、表裏地あわせ、衿等)毎のラインで、工程に合わせて分業で縫い上げていきます。直線縫いミシンや、とじ用ミシン、ハンドステッチミシン(ぐし専用)、ロックミシン等、様々な和裁専用ミシンが使用されます。ミシン縫製は熟練の技術が随所に活かされています。

point

・表地の色に合わせた色糸を和裁士さんが選び使用します。
 (一般的に海外縫製の場合、白か黒の糸を使用)

・『くけ・裾とじ・しつけ』等の要所は、ベテランの和裁士の“手”による仕上げ

・仕立上がりはバラツキがなく均一。直線縫いの仕上がりも綺麗。

6 まとめ

各ラインで仕上がったパーツを手縫いの熟練和裁士が組み立て、まとめ上げます。『くけ(袖裏・衿付・身八ツ口等の部分)』『裾とじ』『しつけ』は、熟練の和裁士による手仕上げです。特に、裾とじの際は、とじる前に再度ハンガーで吊るして袋になっていないか確認をした上で閉じるなど、一点一点丁寧に仕上げていきます。

7 検品

チェック項目に従い検品。身丈の袋、衿は入念にチェックします。

8 仕上げ

仕上げ畳みをし、適度な圧力で「おし」をかけます。

9 検針

自動検針機で検針後、タトウ紙に入れ、2度目の検針を行います。

10 出荷

シワにならないよう細心の注意を払い、出荷します。

仕立オプション

・「袷仕立付の商品を、単衣や胴抜きで仕立たい…」

・「単衣仕立の浴衣や木綿着物に、居敷当をつけたい…」

・「浴衣のバチ衿を広衿で仕立て欲しい…」

・「女性向けの反物を、男性用や子供用の着物に仕立て欲しい…」 etc.

反物のお仕立は、細かなご要望にも対応いたします。

変更に伴う具体的な金額など詳細は、お気軽にお問い合わせください。

EX.01 袷仕立付の着物を「単衣着物」として仕立て欲しい

 単衣着物は従来、春から夏、夏から秋へと季節が移るシーズンに着用され、主に6月と9月に着られていましたが、昨今の気候変動もあり、5月や10月なども袷の着物では汗ばむ日もあります。裏地がついていない分、軽くて着やすい単衣着物の人気は高まり、ちょっと肌寒い日はショールや羽織で調整するなど、単衣着物が活躍するシーズンは長くなってきています。
 やまとの袷仕立付商品には、胴裏・八掛といった裏付属も含まれています。単衣仕立へ変更の場合、胴裏・八掛は不要となり、裏衿が必要となります。裏衿は、正絹・ポリエステル・綿よりお選びいただけます。お手入れ時の収縮率を踏まえて、表地と同じ素材のものを選ばれると良いでしょう。アイテム(着物の種類等)により変更に伴う料金が異なりますので、具体的な価格等、詳細はスタッフへお尋ねください。

<裏付属料金表>

裏衿(正絹/夏以外) 1,980円(税込)
裏衿(正絹/夏) 1,980円(税込)
裏衿(ポリエステル/夏以外) 770円(税込)
裏衿(ポリエステル/夏) 770円(税込)
裏衿(綿) 165円(税込)
EX.02 単衣仕立の着物、浴衣や木綿着物に「居敷当」を付けたい。
 居敷当とは、生地を補強する当て布を指します。下着などの透けを防止する役割もあり、薄物の夏着物や麻着物、浴衣などに居敷当をつけたいといった方も多くいらっしゃいます。紗や絽の夏着物など、色のある夏の長襦袢で透け感・襲ねの色を楽しみたい場合などは、居敷当はつけないのもおすすめです。居敷当をお付けしたい場合は、正絹・あかね(絹・ポリエステル交織)・ポリエステルよりお好みの素材をお付けすることが可能です。

<裏付属料金表>

居敷当(正絹) 4,400円(税込)
居敷当(絹・ポリエステル交織) 3,300円(税込)
居敷当(綿) 2,200円(税込)
居敷当(麻) 10,890円(税込)
居敷当(ポリエステル) 550円(税込)
EX.03 浴衣のバチ衿を広衿で仕立てて欲しい
 浴衣や、木綿の着物は一般的に「バチ衿」と呼ばれる、半分に折った状態で縫いとめた衿に仕立られます。一方、着物は、衿の倍の衿巾で仕立てられる広衿が一般的です。広衿は、実際に着付ける際に、半分に折って着付けるため、衿の巾が調節でき、ふっくらとした美しい衿元となるのが特徴です。浴衣に長襦袢を合わせてお召しになる際などは、着物風のスタイルで広衿にされると、上品で、大人っぽい着こなしになります。広衿に仕立される場合は、別途、裏衿の料金がかかります。

<裏付属料金表>

裏衿(ポリエステル/夏) 770円(税込)
裏衿(綿) 165円(税込)
EX.04 反物を「女性用・男性用・子供用」に仕立て欲しい

 着物の反物は、女性・男性・子供問わず、お仕立することが可能です。「男性着物のスタイリッシュな無地感覚の木綿着物を、女性用に仕立て着たい…」「女性向け着物の豊富な色柄から、男性向けの着物を誂えたい…」「素敵な柄の小紋を子供に着せたい…」 といったご要望にも対応いたします。 女性向けの反物を男性用に仕立る際、反物の幅により、裄の寸法が出ない場合もございます。また裏付属や、お仕立料金等も変わりますので、ご希望の際はスタッフまで気軽にご相談ください。

お仕立に関するご質問・ご要望など
お気軽にお問い合わせください。