#さんちクラフト 強くて優しい「木綿の着物」特集
<片貝木綿・久留米絣・遠州木綿・他>

きものビギナーからユーザーまで年代問わず人気の木綿着物。
木綿の着物は今なぜ、こんなにも人気なのか!? その魅力を徹底解剖します。

木綿着物の魅力 徹底解剖

1着るほどに馴染む、強くて優しい生地

 木綿着物は、吸水性や通気性がよく、肌にまとわりつかずに「サラリ」とした着心地で、カジュアル着物の定番として多くの人に親しまれています。その秘密は、木綿の「糸」や、各産地が長年培ってきた技によるものが多いですが、「着れば着るほど自分の体に馴染んでくる」と言われます。デリケートな正絹に比べ、木綿着物には強さもあり、ご自宅でも洗える扱いやすさも魅力の1つ。また、木綿の持つ「手仕事のぬくもり」を感じさせてくれる素材感は、他の素材には無いナチュラルな印象を与えてくれます。

2着られる時期が長く年中活躍する着物

 木綿着物は、「単衣(ひとえ)」でお仕立てします。通常、単衣というと着用時期が短いように思われますが、木綿着物は「盛夏以外」お召しいただけます。寒い季節にはインナーやアウターなどで調整すると良いでしょう。

盛夏以外着られます

~6月中旬頃

盛夏はお休み

9月中旬ごろ~

春らしい明るめの色の小物を合わせて。ちょっと肌寒い場合に備えて、ショールを鞄に入れておくとGood。

桜の名所へ
お花見に…

ゴールデンウイークの小旅行で古都散策…

お出掛けが心地よい春。着物でショッピングへ…

初夏/初秋

足元は下駄、ラフに半幅帯をコーディネートして、浴衣ライクに。半幅帯は吉弥結びでちょっと大人感を演出。

梅雨でも安心。屋内で歌舞伎鑑賞へ…

お気に入りのレストランで一足先に秋の味覚に舌鼓♪

クルーズ船で夏の終わりを惜しみつつデートへ…

秋らしい色合いの帯や小物を合わせて秋を目いっぱい感じよう。秋のお出掛けには「羽織」が欠かせません。

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もみじが色づく季節。紅葉狩りで秋を満喫…

秋の行楽シーズン、
やっぱり定番の京都へ…

単衣の木綿着物の防寒対策は、インナーやアウターでひと工夫。単衣なのでモコモコしすぎないのも魅力。

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3自由自在のコーディネートが出来、飽きがこない

 木綿着物の多くは、「チェック(格子柄)」「ストライプ(縞柄)」「無地感」といったシンプルな柄が用いられており、コーディネートの幅が広いため、毎回、いろいろな装いを楽しむことが出来ます。そのため、年代を問わずお召しいただけるので、母娘兼用で楽しむのも良いですね。

帯合わせ

淡地の着物に淡地の帯

 淡い地色の着物とトーンが揃った同系色の帯合わせは、女性らしさが際立つ上品で柔らかな印象を与えます。帯締めや帯揚げに反対色を用いてアクセントをつけると良いでしょう。

淡地の着物に濃地の帯

 淡い地色の着物に濃い地色の帯合わせには、見た目の引き締め効果もありスッキリとしたモダンな印象を与えます。着物と同系色の帯締めを用いると全体のバランスが整います。

濃地の着物に淡地の帯

 濃い地色の着物に、淡地の帯を合わせると、それぞれが際立ち、メリハリある華やかな印象になります。ハレの席などに向いています。濃い地の帯締めでキリリと締めるとまとまります。

濃地の着物に濃地の帯

 濃地の着物に濃地の帯を合わせるワントーンコーディネートは、都会的で洗練された大人の女性といった印象を与えます。帯揚げにアクセントをつけると目線が上がりスラリと見えます。

スタッフSTYLE

素材「木綿」のはなし

「木綿」とは

木綿とは、アオイ科 ワタ属に属する綿(ワタ)からつくられたものを指します。その起源は古く、紀元前のギリシャ・メキシコ・ペルー・パキスタンの遺跡からも当時の布や種が見つけられています。その繊維は、マカロニのように中が空洞で、吸水性・吸湿性に優れ、夏は涼しく、冬は暖かいといった特徴があります。繊維が丸いため、肌ざわりも滑らかです。日本には、平安時代にインドから三河に伝搬、室町時代には朝鮮半島経由で再び伝来し、全国に広まったと言われています。かつては全国で創られ、昭和初期には世界一の綿生地輸出国でしたが、現在は久留米、片貝、遠州(浜松)三河(白生地・帯芯)などに少し残るだけで、ほぼ100%海外で栽培されたものから綿をとり綿糸に紡績されています。

やまとでは、環境に優しいオーガニックコットン糸を使用した商品を展開しています

やまとのオリジナルきものに使用するコットンは、農薬や殺虫剤を使わずに作られた環境に優しいオー ガニックコットンへと2019年より順次移行しています(2021 年4月時点で85%)。綿花の栽培地では児童労働が大きな社会問題となっています。有害な農薬が散布された農場でマスクなど防具をつけずに働かされたり、換気が悪く不衛生な工場で長時間働かされたり、病気になる子供も多くいます。それに対し、オーガニックコットンには「地球にも子供にもやさしくなければいけない」という基準が盛り込まれています。私たち やまとがオーガニックコットン糸を使った製品を作る背景には、そうした想いが込められています。

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木綿着物のさんち

木綿着物の主なさんち

和装から洋装へと移り変わる大正・昭和までは、木綿は日常着として日本各地で織られ、流通していましたが、今では生産数も減り、なかなか手に入らない産地の着物もあります。
やまとでは、主に「片貝木綿」「久留米絣」「遠州木綿」を中心にお取り扱いしています。

片貝木綿KATAKAI MOMEN
さんち:新潟県小千谷市片貝町

柳宗悦が提唱した民藝運動に由来し「用に即した美」を追及した日常に溶け込む着物。太さの違う3種類の糸を独自の配列で織り上げることによる肌ざわりの良さ・着心地の良さが特徴です。

久留米絣KURUME KASURI
さんち:福岡県久留米市

水洗いと天日干しによるしっかりとした生地は、丈夫でコシがあります。絣で表現される文様は、精微な作業ながらわずかな輪郭のずれが「ぼかし」という味を引き出し、人のぬくもりを感じさせてくれます。

遠州木綿ENSYUU MOMEN
さんち:静岡県浜松市

天竜川の豊富な水と温暖な気候により綿花の産地として栄えた静岡県浜松市で創られてきた木綿。遠州の豊田佐吉氏(トヨタグループ創業者)によって小幅力織機が発明され飛躍的に生産され広まりました。

木綿着物の洗い方

自宅で洗えて扱いやすい

木綿着物は、ご自宅で洗えます。洗える気軽さがあるので、様々なカジュアルシーンで肩肘張らず、洋服感覚でお召しいただけるのも、大きな魅力の1つと言えるでしょう。

ご自宅での洗い方

1 洗い

<洗濯機の場合>
洗濯ネットに入れて、軽い洗いのモードで洗います。脱水は軽めに行います。

※洗剤を使うときは中性洗剤のみ使用ください。

※漂白性のある洗剤は変色する可能性があるので避けてください。

<手洗いの場合>
たらいなどに水を入れ、直接キモノを入れてやさしく押し洗いしてください。脱水は軽く行います。

2 陰干し

乾燥させるときは、風通しの良い部屋で陰干し(部屋干し)が理想です。日光に長く当たりすぎると退色が早まる可能性もありますのでご注意ください。

3 保管

乾燥したら、当て布をした上で、アイロンで整えて、たとう紙に入れて保管しましょう。