その歴史を知れば知るほどロマンを感じます。
紅花は、エジプト・エチオピアが原産で、今から4000年ほど前のエジプトでも染められていたと言われるほど非常に古い歴史があります。その後、シルクロードを通って日本へ伝来したと言われますが、卑弥呼がいたころの時代には、日本でも紅花があったと言われています。実際、古墳からも原産が日本ではない外来種の紅花の花粉も出土しています。今、こうして染色をしているということに、すごくロマンを感じますよね。
一時は衰退した紅花染め。天然の色に魅了された祖父と祖母が復興させました。
江戸時代、ここ米沢周辺、最上川流域は、全国の出荷量の6割以上を占める紅花の主要産地でした。その後、明治時代に入り、化学染料の普及や、戦争などによる国策で農業へ職を変えたりと、紅花染も衰退してしまいます。こうして一時は幻となった紅花染めですが、昭和30年代~40年代にかけて、私の祖父である三代目の秀次と、祖母の富子が、当時、紅花の研究をしていた先生から声をかけられ、紅花に出会いました。当時は高度成長期、時代自体が新しいものへ向いていた最中、祖父と祖母は、天然の紅花から染まる美しい色に魅了され、様々な方々の協力も得ながら試行錯誤し、紅花染めを復興させ、米沢の紅花紬として世に出しました。私がこうして、この家に生まれて、受け継ぎながら携わっているということを考えると大変ロマンを感じますし、また、これからも永く後世へとつないで行きたいと思っています。