中井さん
織りによる色表現の奥深さに魅了されています。
織物は、経糸と緯糸で構成されていますが、その組み合わせで様々な表現ができ、出来上がった時に想定以上の仕上がりになった時は楽しいし、感動します。染めの着物は、この色でこの柄をと、イメージ通りに上がりますが、織物は、綺麗なピンクに仕上げたいと思っても、経糸にベージュやグレーなどを使うと、どんなに鮮やかな緯糸を使っても、すごくシックに仕上がってしまいます。その辺は、友禅とは全く違いますね。仕上がりを想定しながら、経糸・緯糸の色を組織する、その組み合わせが上手くいった時に喜びを感じます。組み合わせは、試行錯誤、失敗ももちろんあります。織ってみないと分からないこともあります。染めの着物では、黄色なら黄色ですが、織の着物は、光のあたり具合で、緯糸の色がよく見えたり、経糸の色が出たり、同じ黄色でも様々な表情を見せてくれます。織の色表現は大変難しいですが、こうした織物の奥深さに魅力を感じています。
野中さん
うちのきものを着た方がより素敵に、そして風合いを気に入ってくださった時が幸せ。
うちの着物を着て、いつもより綺麗に、素敵になられる様を見る時が一番嬉しいです。また、うちの着物は、その「着心地」「風合い」にも拘っていますので、袖を通されたお客様が、「着やすいわ」とその風合いを気に入ってくださって、またリピートいただくことも本当に嬉しい瞬間ですね。私が40年前に嫁いできた時は、白生地屋さんでした。その頃から、生地の風合いをずっと大切にしています。