試行錯誤をくりかえし、人とのつながり・縁から生まれました
天目染は、私が30歳を過ぎたころに生み出したのですが、最初は、天目茶碗独特の模様を表現するために、引染めをしたあと、おからやパン粉、塩など色々試してみました。端切れくらいの大きさでは、上手くいったのですが、反物1反13m伸ばしてやると全然うまくいかないんです。通常の仕事が終わってから、夜にいろいろと試行錯誤を重ねました。
今は、北山杉のまわりの皮と真ん中の芯をくりぬいて、木片をチップ状にした引き粉を使用していますが、そのヒントとなったのは、友禅の染めの色を定着させる「蒸屋さん」。蒸しの工程では、反物の上に湿ったおがくずをまくんですよ。それでピンと来ました。
北山杉との出会いは、伝統産業青年会というのに所属していた時に、北山杉を扱っている業者がいまして、それを使ってみたら、というめぐり逢わせでした。