やまとミンサー帯 ユーザーインタビュー川田さん

きもののやまとで店頭に立って40数年、数々の商品を扱ってきた川田さん。
実は、半幅帯を20本以上持つ半幅マニアでもあります。

今一番のお気に入りでついつい締めてしまうのが、
1年前に店頭で出会ったミンサー帯とのこと。

ミンサー帯にはどんな魅力があるのかを、教えてもらいました。

出逢いは、5月4日ミンサーの日

ミンサー帯を手にしたきっかけは、
さりげない店⻑のひと言。
「川田さん、5月4日はミンサーの日だから、
一緒にミンサーの帯を締めようよ」って。

実はそれまで1本も持ってませんでした。
お店で扱う機会もほとんど無かったし、
あっても数本で今みたいに色とりどりの豊富な品揃えではなかったんです。

店⻑は、私がまさか持っていないとは
思っていなかったみたいで…。
そのひと言がなければ、ミンサー帯との出会いはなかったですね。

木綿の帯は、重たい…。
そんな風に思っていました。

実際に購入し着装してみて良く分かったのは
とにかく締め心地が良い、そして以外に重たくないということでした。
しっかり締まるし、形もピシッと決まる。⻑く使ってもへこたれない。

半幅帯で変わり結びとかをしても、
フニャフニャしていないし、綺麗に決まるんです。
木綿素材でよく打ち込まれた 手織りの帯だからかしらね。

ミンサーと出会って今まで以上に「帯結び」が楽しくなりました。

気づけば手に取ってしまう、
日常を一緒に過ごせる帯。

半幅帯は昔から沢山持っているんです。
京袋帯を半幅帯に直したりして作ったり、
20本以上はあるかしら。

いっぱいある半幅帯の中でも、
最近はミンサー帯ばかり使っていますね。
四季関係なく年中締められるのも魅力。

大島紬や結城紬などの紬をはじめ、
木綿きものとか、麻の夏きもの、ゆかたまで
色々なものに年中合わせられますよね。

私は、小紋に合わせるのもお勧めです。
袋帯や名古屋帯で格調高く着られますが
ミンサーであれば、より普段使いというか、
ちょっとした着物時間を楽しんでもらうには
一番良いかなって思います。

アイロン不要!
保管はクルクル巻いてポン。

私が使ってみて、良いな!と思ったのは、
お手入れ保管の手軽さでした。

色々な変わり結びをすると、結び目が
シワになったりしますよね。

私は、家に帰って帯を外したら、
⻑い状態のものをまず半分にたたみます。
そして、手でシワを伸ばしながら
綺麗にクルクルって巻いていきます。

そうすると、アイロンとかをかけなくても
シワが自然と取れるのです。

きものは、お手入れとか保管が面倒って
よくお言葉を頂戴しますが、ミンサー帯は
そうしたストレスがなく
手軽に使える帯だと思います。

手織りと天然の植物からとれた色、
沖縄の作り手さんを感じることができる帯

やまとが扱っているミンサー帯は、
100%天然染料で染めたものばかり。
証紙を見ると、染の材料に、
藍とフクギを使っているんだなぁ〜などと
材料が分かるのも、嬉しいです。

また、作り手さんのお名前も証紙には
書かれているので、会ったことはないけど
とっても愛着が湧いてきます。

いつかは、購入した帯を締めて、
その作り手さんに会いに行ってみたい…、
というのが夢ですね。

世の中には、化学染料で機械化されて
効率的に作られたものが溢れていますが、
天然草木染のもので、なおかつ手織り、
そんなものを手にすることって
とっても豊かなことなんだと思います。

川田さん、お話し頂きありがとうございました。